テック株が主導 – ナスダック1%上昇

米国株式市場は方向感が分かれる展開となり、テック株が再び牽引役となりました。アルファベットが有利な裁判判決を受けて急伸し、ナスダックは1.02%高の21,457ポイント、S&P500は0.51%高の6,448ポイントとなりました。一方でダウ平均は0.05%安の45,271ポイントと軟調でした。

今週最初の雇用関連指標であるJOLTS求人件数が予想を下回ったことでドルは売られ、DXYは0.25%安の98.15へ下落。米国債利回りも低下し、2年債は2.3bp低下の3.617%、10年債は4.5bp低下の4.217%となりました。

商品市場では原油が大きく売られました。OPEC+が今週後半に増産に動くとの観測が広がり、ブレント原油は2.55%安の67.39ドル、WTIは2.81%安の63.75ドルへ下落。一方で金は勢いを維持し、0.74%上昇の3,559.42ドル/オンスで引けました。


金の上昇続く

安全資産需要が強まり、金は週明けに3,500ドルを突破してから上昇を継続。最新の取引では過去最高値となる3,578.50ドルを付け、数日間で4.5%超の急伸となりました。

ウクライナ情勢の停戦に進展が見られないことや、米国関税の合法性を巡る不透明感が背景にあり、投資家の警戒感が一段と高まっています。強い上昇トレンドを背景に、トレーダーたちは今後さらなる上昇の可能性を注視しています。


本日の注目イベント

本日は重要イベントが目白押しです。オセアニアではRBA(豪準備銀行)のアンドリュー・ハウザー副総裁が講演予定で、豪ドル相場に影響を与える可能性があります。

欧米ではまずスイスCPI(予想0.0% m/m)がロンドン時間に発表。続いてNY時間にはADP雇用統計(予想+7.3万人)、**新規失業保険申請件数(予想23.0万件)が公表され、翌日の米雇用統計(NFP)への重要な手掛かりとなります。さらにISM非製造業PMI(予想50.9)**や、FRBのウィリアムズ総裁・グールズビー総裁の発言も予定されており、市場に一層の刺激を与える可能性があります。