By Spec FX
📈 ウォール街は前進 — パウエル議長に関する報道にもかかわらず株高続く
水曜日の米国株式市場は、トランプ大統領がパウエルFRB議長を解任するとの噂による中盤の乱高下を乗り越え、堅調に取引を終えました。報道は後にホワイトハウスが否定しましたが、一時的に市場のリスク回避ムードを強めました。
- ダウ平均:+0.53%
- S&P500:+0.32%
- ナスダック:+0.25%(史上最高値を更新)
市場は依然として政治的ノイズに敏感な状態であることが明らかとなりつつも、リスク選好の回復力も見せています。
💵 債券利回りとドル下落 — リスク選好の回復とPPI鈍化
FRB議長の交代懸念に加え、**予想を下回る生産者物価指数(PPI)**の結果を受けて、米国債利回りは全面的に低下しました:
- 2年債利回り:3.892%(-4.8bps)
- 1年債利回り:4.455%
一方、米ドル指数(DXY)は0.36%下落し98.29に。特に安全資産や資源国通貨に対してドルが軟調となりました。
🪙 金価格が急騰 — 「政治不確実性」の避難先としての存在感増す
金(ゴールド)は1オンスあたり$40近く上昇し、終値は**$3,346.23(+0.68%)**。パウエル解任説が否定された後やや値を戻したものの、投資家は慎重な姿勢を強めています。
市場の声:
「火のない所に煙は立たぬ。」
金融政策への政治介入の再燃リスクが意識されており、金価格はその最大の受益者になる可能性も。
テクニカル見通し:
- トレンドライン抵抗線:$3,421付近
- それを突破すれば、史上最高値($3,500超)への挑戦が視野に
- 一部の強気派は年末までに$4,000到達の可能性も指摘
🛢️ 原油価格は横ばい — 在庫減少でも反応鈍し
米国の原油在庫が減少したにもかかわらず、原油価格はほぼ横ばい:
- ブレント原油:-0.01%($68.70)
- WTI原油:+0.17%($66.63)
表面上は落ち着いていますが、供給面の懸念や地政学リスクの高まりにより、今後の価格変動性の再上昇もあり得ます。
📊 本日の注目経済指標 — ボラティリティ高止まりへ
本日は世界的に重要なマクロ経済指標が集中:
アジア
🇦🇺 オーストラリア:
- 雇用者数変化:+21,000(予想)
- 失業率:4.1%(予想)
欧州
🇬🇧 イギリス雇用統計:
- 求職者数変化:+17,900人(予想)
- 失業率:4.6%で横ばい予想
→ ポンドは大きく動く可能性あり
米国
🇺🇸 重要指標:
- 小売売上高:+0.1%(予想)
- コア小売売上高:+0.3%(予想)
- 新規失業保険申請件数:233,000件(予想)
- フィラデルフィア連銀製造業景況指数:-1.2(予想)
これらの結果次第で、昨日の金・ドルの流れが継続するか反転するかが決まる見込みです。
🔍 Spec FXの見解
現在の市場環境は脆弱でありながらも好機に満ちていると、Spec FXでは見ています。
政治的不安定さ、中央銀行の信認、そしてインフレデータが今後の主要なカタリスト。
柔軟に、情報武装し、意図を持って取引に臨みましょう。
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