Spec FXリサーチチーム
📈 株式市場概況:静寂の中で続く上昇トレンド
米国株式市場は前日の取引で安定した動きを見せ、ナスダック指数は0.38%上昇し、引き続き強いテック株主導の展開となりました。投資家は今週予定されているGoogleの親会社・Alphabetの決算に注目しており、結果次第ではさらなる上昇のトリガーとなる可能性があります。
- S&P500:+0.14%
- ダウ平均:-0.01%
特にナスダックとS&P500は史上最高値に近い水準に位置しており、強気のセンチメントが続いています。
💱 為替と金利:円高主導でドルが下落
外国為替市場では、ドルが全面安となり、ドルインデックス(DXY)は0.64%下落し97.85に。背景には、日本の参院選で自民党が過半数を失ったことによるリスク回避的な円買いがありました。
- 米2年債利回り:3.861%(-0.8bps)
- 米10年債利回り:4.378%(-3.8bps)
債券市場ではドル安と安全資産へのシフトが見られ、市場は慎重ムードを維持しています。
🛢️ 商品市場:金が輝き、原油は軟調
商品市場はまちまちの展開でした:
- ブレント原油:69.00ドル(-0.4%)
- WTI原油:67.00ドル(-0.5%)
- 金:3,396.42ドル(+1.4%)
特に金は米ドル安と地政学リスクを背景に強い買いが入り、安全資産としての需要が再び注目されています。
💼 決算シーズンが本格化:相場の正念場
指数が高値圏にある今、次の市場のカタリストとなるのが企業決算シーズンです。関税政策や地政学的緊張に揺れた第2四半期のあと、企業のファンダメンタルズが強気相場を裏付けるかが焦点になります。
今週はまずAlphabetの決算が発表予定。テック株がセンチメントを牽引する現在、この結果次第でナスダックがさらなる上昇に向かう可能性も。
Spec FXでは、今回の決算シーズンが現在のラリーを正当化するものになるか、市場の分岐点になると考えています。
🏦 中銀イベント:パウエル議長に注目
経済指標は比較的少ない一方、今週は中央銀行の発言が相次ぎます:
- 🇦🇺 豪準備銀行(RBA)議事録:今月の据え置き後、追加ハト派のシグナルがあるか注目。
- 🇬🇧 イングランド銀行(BoE)のベイリー総裁が英議会で証言:金融安定に関する内容に市場は敏感。
- 🇺🇸 米FRBパウエル議長の講演:金利やインフレ見通しについての発言が、ドルと株式市場のカギを握る。
なお、リッチモンド連銀製造業指数の発表もありますが、市場へのインパクトは限定的と見られています。
🔍 まとめ:市場は様子見、注目はテックとドル
現在の市場は、
- 米ドルの軟調
- テック株の強気基調
が目立つものの、今週のAlphabet決算と中央銀行イベントによって、ボラティリティが急上昇する可能性もあります。
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