米国株式市場は月曜日、投資家が最新の貿易交渉の動向を注視しつつ、本日発表予定の重要なインフレ指標を待つ中で小幅に上昇しました。欧州連合(EU)との協議進展への期待感が、ウクライナ停戦が実現しない場合にロシアおよびロシア産原油の買い手に対する制裁が発動されるとの懸念を一部相殺しました。
主な株価指数の動き
- ダウ平均株価:+0.20%
- S&P500:+0.14%
- ナスダック総合指数:+0.27%
投資家は地政学リスクと貿易交渉の前進の両面を慎重に見極めながら、限定的なリスクオン姿勢を取りました。
米国債利回りとドル動向
米国債利回りは上昇を継続し、
2年債利回りは3.900%、10年債は**4.433%**まで上昇。
ドルも堅調で、ドル指数(DXY)は0.27%上昇し98.10を記録、今月の最高水準を更新しました。インフレデータ次第では、7月のFOMCで金利据え置きの観測が強まる可能性があります。
商品市場の動き
ホワイトハウスがロシア原油への追加制裁を示唆したことで原油は急落:
- ブレント原油:1.80%下落(69.09ドル/バレル)
- WTI:2.34%下落(66.85ドル/バレル)
一方で、リスク回避の動きから金は上昇:
- 金:0.36%上昇(3342.90ドル/オンス)
今夜のCPIがマーケットを揺らす可能性
注目の米国CPIは以下が予想されています:
- 月次CPI/コアCPI:+0.3%
- 年次CPI:+2.6%(前月+2.4%)
市場では95%の確率で7月の据え置きを織り込みつつ、**9月利下げの可能性は60%**と見られています。もし予想を上回るインフレが確認されれば、ドルの反発はさらに加速し、利下げ観測は後退するでしょう。逆に弱い結果であれば、9月利下げの期待が一気に高まり、ドル売りの展開が強まる可能性もあります。
本日の注目イベント
米国インフレ指標以外にも重要な経済指標が多数予定されています:
- 中国GDP・鉱工業生産・小売売上高
- ドイツZEW景況感指数
- カナダCPI
世界各地のデータ発表が相次ぐ中、ボラティリティの高い一日になるでしょう。
最新のマーケット情報を把握し、柔軟な戦略を心がけましょう。
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