市場は「スーパー中銀デー」を前に緊張感高まる

FOMC・カナダ中銀・日銀の決定が相次ぐ24時間、リスクオフ進行


🧾 米国株:FOMCを控えたリスク調整で軟調

米国株式市場は、今夜の**FOMC(米連邦公開市場委員会)**を控えて調整ムードが強まり、主要3指数がそろって下落。

  • ダウ平均株価:前日比 -0.46%(44,632ドル)
  • S&P500:-0.30%(6,370)
  • ナスダック:-0.38%(21,098)

さらに、米国債利回りも大きく低下:

  • 2年債利回り:3.869%(-4.7bps)
  • 10年債利回り:4.320%(-8.9bps)

これは、明らかに市場が「警戒モード」に入っていることを示しています。
一方、ドル指数(DXY)は0.29%上昇して98.92へ—リスクオフ時のドル買いが継続。


🛢️ コモディティ市場:地政学リスクと安全資産への資金流入

原油価格は急騰
米国が再びロシアに対する外交圧力を強めたとの報道を受け、地政学リスクが高まったことが背景です。

  • ブレント原油:+3.76% → $72.67
  • WTI原油:+3.84% → $69.34

また、金価格も上昇(+0.36% → $3,326.09)。
米中の貿易不透明感が再浮上し、安全資産への需要が回復しています。


🏦 24時間で3中銀決定へ:「スーパー中銀デー」到来

今夜から明日にかけて、世界の主要3中銀が相次いで政策決定を発表:

  • 🇺🇸 米連邦準備制度(FRB)
  • 🇨🇦 カナダ銀行(BoC)
  • 🇯🇵 日本銀行(BoJ)

👀 各国とも政策金利の変更は見込まれていませんが、市場の注目は「今後のガイダンス(Forward Guidance)」に集まっています。

  • FRBまたはBoCが利下げ時期に言及した場合、ドル・カナダドルに弱含み圧力
  • 日銀が「追加引き締め」の可能性を示唆すれば、円高反転の引き金に

トレーダーは、**金利差トレード(キャリートレード)**や短期的なボラティリティ戦略に注目する構えです。


📅 今週後半にかけて重要経済指標が続々と

マーケットにとっては政策決定だけでなく、データラッシュもリスク要因

今日の主な経済指標:

  • 🇦🇺 豪CPI:四半期ベースで +0.8%(予想)
  • 🇪🇸 スペインCPI:前年比 +2.3%(予想)
  • 🇩🇪 ドイツGDP速報:-0.1%(予想)

🇺🇸 米国では:

  • ADP雇用統計(予想:+77K)
  • GDP速報値(予想:+2.5%)
  • 住宅販売・原油在庫
  • FOMC政策決定+パウエル議長会見

データが予想を上回れば、急激な為替・株・債券の変動が発生する可能性があります。


🔍 Spec FX の戦略ポイント

  • ドルインデックス(DXY):99.20が重要レジスタンス
  • 金価格:$3,310 を割り込めば $3,280 まで調整余地
  • USD/JPY・USD/CAD:中銀イベント後の短期的ブレイクに注目
  • 原油:地政学リスクが継続する限り、上値余地あり

✅ 最後に

今週の「スーパー中銀デー」は、2025年夏最大級のマーケットイベントの一つになる可能性があります。
ポジション調整とリスク管理を徹底し、データとガイダンスの一言一句に敏感に反応する準備を整えましょう

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