米国株、小幅下落 今夜のCPI発表に注目

米国株式市場は週明けに小幅安で取引を終え、投資家は今夜発表予定の米国消費者物価指数(CPI)に注目を移しました。ダウ平均は0.45%安の43,975、S&P500は0.25%安の6,373、ナスダックは0.30%安の21,385となりました。

米ドルは主要通貨に対して上昇し、ドル指数(DXY)は0.35%高の98.52。米国債利回りは小幅に上昇し、2年債は0.6ベーシスポイント上昇の3.768%、10年債は0.2ベーシスポイント上昇の4.285%。原油価格はほぼ横ばいで、ブレント原油は0.14%高の66.68ドル、WTI原油は0.16%高の63.98ドル。一方、金は大きく下落し、1.63%安の3,341.64ドル。これはトランプ大統領が輸入金地金への関税を課さないと発表したことが背景です。


CPIに市場の視線集中

今夜発表される米CPIは、今後数週間の市場の方向性を左右する可能性があります。先週の雇用統計が予想を下回ったことで、市場は**9月利下げの確率を86%**と織り込み済みですが、予想から外れた結果が出れば見方は急速に変化するでしょう。

市場予想:

  • CPI(総合)前月比:+0.2%
  • コアCPI前月比:+0.3%
  • 年率CPI:2.8%

予想を上回る結果となれば、利下げ観測が後退しドルや金利が上昇する可能性があり、逆に下振れすればその逆の展開となるでしょう。


注目の経済イベント

アジア時間では、豪準備銀行(RBA)の政策金利発表が控えており、25ベーシスポイントの利下げはすでに織り込み済みですが、今後のガイダンスが豪ドル相場の鍵となります。欧州時間には英国の雇用統計が発表され、失業保険申請件数は2万人増加、失業率は4.7%で据え置きが予想されています。

米国時間ではCPI発表後、バーキンシュミット両FRB高官の発言が予定されており、相場の変動要因となる可能性があります。


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